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    ホームセンターなどで「アクリル」という素材の板を見たことがある方は多いでしょう。このアクリル、よく見てみると何かに似ていると思いませんか?そう、ガラスに非常によく似ていますね。実はアクリルはその見た目から、アクリルガラスとも呼ばれており、ガラスの代替品のような扱いを受けているものなのです。それだけ品質のよく似ているアクリルですから、第二のガラスになり得る可能性を秘めていると言えます。

    アクリルのメリットとしては、ガラスに比べて軽いこと、そしてちょっとした圧力をかけただけでは割れにくいという特徴があります。またガラスはコストが大きい反面、アクリルの場合はガラスよりもコストが低く、手軽に取り扱うことができるのも大きいです。このような部分だけをピックアップしてみれば、確実にアクリルは第二のガラスではなく、ガラスの地位そのものを奪うことができるのではないかと考えてしまってもおかしくはないでしょう。しかし、アクリルにはガラスと違ってある大きな欠点を抱えているのです。

    ではその欠点とは何かというと、まず紫外線を防ぐことができないという点、そして年数が経過するにつれて劣化していくという点です。私たちは生活の中で少なからず微量の紫外線を浴びています。ですが、その紫外線は皮膚ガンや老化の原因になるとも言われていることから、できるだけ浴びるのを避けるべきであると言われているものです。その悪とも言える紫外線を防ぐことができないわけですから、アクリルはガラスのように一般的な窓ガラスに採用されることはありません。それに、経年劣化をしてしまう点も家屋の窓に使用されるのには不適応と言えるでしょう。

    以上のことから、アクリルはガラスの代替品として使用されても、第二のガラスになり得ることはまず無いと言えます。しかし、もし紫外線カットと劣化しないアクリルが生まれれば、それが第二のガラスになる可能性は否定できません。